2017年08月18日
会社が潰れる時その3) 放火の見回りと会社の経理担当者の逃亡

俺の当番は土曜日の夜7.時に本社に行き、.翌日の夜7時に別の組に引き継ぐまでの24時間だ。
途中の見回りは30分毎に社内を7,8人で1周する。
7,8人の中に唯一管理職の藤岡がおり、藤岡は事情通だった。
今回の不審火は小嶋の机横に置いてあった段ボールが火元で、おそらく社長が犯人だと断定口調で言うのだ。
続きを読む
Posted by Gian at
18:03
│私小説 ”ジャイアン”
2017年08月20日
会社が潰れる時その4) 社長は雲隠れ、説明会では怒号が!

全社員に対して本社に出社するよう指示があった。
その日、本社に出社するが誰も仕事が手に着かず、会社についての噂話しで持ち切りだ。
普段は9時ギリギリに出社してくる者も、この日ばかりは早く来た。
小嶋を除いて・・・
小嶋はMHKの朝の連続テレビ小説見たさに、今日も遅刻してきた。
「長生きするよ」と言うと、「そうかな?」とニヤニヤしながら答えた。
俺はてっきり全社集会があって社長から説明があるのだと思っていた。
しかし、各課ごと個別にミーティングがありその中で会社についての状態や今後の話があった。
なんでも、社長は会社に来ていないらしい・・・
続きを読む
Posted by Gian at
19:03
│私小説 ”ジャイアン”
2017年08月21日
会社が潰れる時その5) 倒産そして争い

俺は辞表を出し就職活動を本格化させた。
しかし、直ぐに会社を辞められる訳では無く、銀行へ提出する再建計画書の作成も俺の仕事だ。
すでに辞表を提出した者が再建計画書を書く、ナンセンスな話だが今の会社には技術に明るい者はもちろん一太郎を使えるのも他にいない。
いつも食事していた元同僚とは時々電話連絡しているが、前の会社に対して退職金を請求している事を知った。
会社が潰れる事を幸いに、移籍した元社員には退職金は払わない方針らしい。
続きを読む
Posted by Gian at
19:03
│私小説 ”ジャイアン”